そう言うとこの方は少しだけ眉を寄せて言う
「何で？」
「人の目が有ります。流石に東屋でも会い、毎日足しげくこの部屋に来ていては全て露見してしまいます。」
俺がそう言うとこの方は今度は不思議そうな顔をする

「今とどう変わるの？」
…そうなのだ、今まで確かに俺は朝の決まった刻限にPretty Renew 旺角東屋で会い、夜に一日の話を聞くと言ってこの部屋に来ていた…
この方が不思議がるのも当たり前だ…

慶昌君様と三人で逃げている時にされた様に手を振っている

この甘い時間の継続を俺の心が猛烈に求めてる
例え、叶わぬ夢であっても…求め続けている…

その夢を振り払うように俺は貴女に告げた

「では、今宵はこれで…遅くに失礼した。ゆっくり眠って下され。」
貴女は少し寂しそうに手を振りながら
「うん、貴方もちゃんと寝てね？寝不足は体に毒だから…」


その言葉には声を出さずに頷いて答え、医仙の部屋を出た。

ならば、死ぬ気で訓練は受けて貰わねばならん。

何と言ってもトルベの遺言なのであろう？

ただ、俺は直ぐにはあちらから戻れぬし、お前に必要ではPretty Renew 美容あるが、ウダルチの訓練の中にはない運動をさせておけとマンボに言っておいたんだ。

どんな風にお前に伝えるかはスリバン達に任せておいた

まぁ、掻い摘んで言うとこう言う事だ
「トクマン、俺はこれから忙しくなる。今日、王様とこれからの事も含め話したのだ。」

「イェ、」

分かったな？」

「イェ！トクマン、明日よりの訓練楽しみにして居ります。」

「その内に楽しくなくなるから覚悟せよ。分かれば、行って良し！」

「失礼します」

そう言って俺は頭を下げ、テジャンの部屋を後にした。




一体誰が何の為に何を仕組んでいるんだ？

そして、何でプジャンは教えてくれないんだ


取りあえず、自分の部屋に行き今日の運動をこな暮れた


まず、両腕、両足に筋力をつける為に、米の入った枕より少し大きい位の麻袋を両脇に抱えるように一袋づつ持った上で、背筋を伸ばし屈伸運動（今で言う所のスクワットです）をまず50回。

しかし、プジャンも言っておられたが、俺が槍をする事がそんな事件になるのか？

とにかく、今日の処はこのまま引き下がるとしよう。


「テジャンの事だが…チュモが寄越した文によると、どうやらキチョルの氷功をまともに全身でお受けになったようだ。」

「氷功を全身で？それでテジャンは大丈夫なのですか？」

俺とテマンは色めきだつ

「テマン、大丈夫だ、あのプジャンの語り方ならテジャンは諦めて母乳餵哺は居ないようだ。テジャンを信じて俺たちと待とう」

「あのお二人が一緒に戻られると思ったんだ」

顔も見えない位下を向いてしまった

「それは俺もだし、他の奴らも…思いは同じだテマン」

肩をポンポンと叩く

昼間他の奴らやプジャンが俺にしたのと同じ動作…そうか、皆こんな気持叩いていたのか…今更ながらこの隊に居て良かったと心の底の方から思える

「テマン、俺や俺たちと一緒にテジャンの帰りを待っていような！」

「分かったよ、阿呆トクマン。」

「阿呆は余計だろ？」

そうやって言っていた時にプジャンから声がかかる

「トクマン、テマン、俺の言うた事は聞こえておったのか？」