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ナムジャイブログ

殘缺的寓言

殘缺的寓言
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から役にに舐

  2017年02月17日  

泣いた烏は、いつの間にか湯船で笑っていた。ふと真顔になって、涼介は劉二郎に頭を下げた。
「じいちゃん、ごめんね……。おれがとやかく言う事じゃないのに。じいちゃんの背中見て怖かったこと思いだしたんだ。帰ったらちゃんと話するから……」
「話したくなったらで良いって言っただろう。気にすんな。こんなもん背負ってるかNeo skin lab 代理人らな、後指さされるのは昔っから慣れっこだ。」
「じいちゃんはさ……893なの?」
「そうさなぁ。893ってのは自分で言う事はあっても、人に言われるとちょっと引っかかるかな。じいちゃんは、任侠とか極道と言われる方が好きだな。」
劉二郎は涼介に色々な話をした。涼介には半分くらいしかわからなかったが、それでも一生懸命聞いた。
「なんで、893って言うのが嫌いかっていうと、おいちょかぶってのがあってな。」
「うん。」
「花札っていや、聞いたことが有るだろ?それとは、また札が少し違うんだが、トランプみたいなもんだ。」
「それの目で、8?9?3て言うのが最も弱いブタの目になるんだ。だ立たねぇ者のことを893っていうんだよ。」
「……ジョーカーってことか。」
話は今一つ分からなかったが、涼介は黙って話を聞いた。
「若気の至りという事もあるんだがな。若かった俺は、世間め健康生活られちゃいけねぇ一心で、これを入れたんだ。」
「じいちゃんのお母さんとかお父さんとかは、何も言わなかったの?」
「俺の親は、空襲で焼け死んじまったからな。意見したくてもできなかったのさ。生きてりゃ、親に貰った身体に墨なんざ入れるなって怒ったかもしんねぇな。」